真和セミナー
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共同意思決定の意味と過程~脳損傷者の支援のために~(講師:能智 正博氏)

講師:能智 正博氏
(東京大学大学院教育学研究科教授)
(東京大学大学院教育学研究科教授)
<講師プロフィール>
東京大学大学院教育学研究科教授
米国シラキュース大学教育学大学院Ph.D.
専門:臨床心理学、リハビリテーション・カウンセリング、質的研究法
公認心理師、臨床心理士
著書:ソーシャル・コンストラクショニズムと対人支援の心理学―理論・研究・実践のために(共編著,新曜社)等
内容
医療従事者と患者・家族間のコミュニケーションの在り方について、心理学視点からどのように考えると双方の納得が得られやすいのか。
脳損傷者の事例を踏まえて解説していただきました。
- 共同意思決定の背景やメリット
- 意思決定の過程
- 脳損傷者における意思決定の過程
- 共同意思決定としてのカウンセリング
- 「足場かけ」的な意思決定支援
※2025年1月23日、Zoomにて開催。
社員の声
- 健常時と障害をもった時での意思決定の違い(感情の動き方)を「就職活動」という具体的な事例を挙げて解説くださったことが非常にわかりやすく、「これほど違うのか」と驚いたと同時に「もし自分だったら」と自分事にしてリアルに考える機会となりました。
また、寄り添い方について「足場架け」「後ろから」といった表現をされていた点もとても印象的でした。 - 高次脳機能障害の方に対しては、 漠然とコミュニケーションをとるのが難しいというイメージを持っており、いざ支援する立場になった時にどのように接したらよいのか迷うだろうと思っていました。
しかし今回の講義を聞いて、意思決定の過程を分解して、どの工程でその人がつまずいているのか把握したうえで足場架けをする…だけでよかったのか!という気付きがあり、一気にハードルが低くなった気持ちです。